オーストラリアでは、同じ国の中でも州や準州によって祝日が異なります。
これはオーストラリアという国で一律に決めている制度ではなく、各州・各準州がそれぞれ公的に祝日を定めているためだ。
オーストラリア政府の労働関連情報でも、祝日は州や準州ごとに異なると案内されています。
参考:Fair Work Ombudsman
https://www.fairwork.gov.au/employment-conditions/public-holidays
州ごとの差は単なる運用のばらつきではなく、各地域の歴史、記念日、産業行事、文化的背景が祝日に反映されている証拠です。深ぼってみましょう。
なぜ州ごとに祝日が違うのか
オーストラリアでは、祝日は連邦政府だけでなく、州・準州ごとの法制度のもとで運用されています。
Fair Work Ombudsmanでも、祝日は州や準州によって異なると明記されていました。
つまり、全国共通の祝日が一部ある一方で、地域独自の祝日も公式に認められているということですね。
参考:Fair Work Ombudsman
https://www.fairwork.gov.au/employment-conditions/public-holidays
ニューサウスウェールズ州 ~New South Wales~ (NSW)
州都はシドニー。
ニューサウスウェールズ州政府は州の祝日を公式に公表している。
Labour DayやBank Holidayなど独自の休日が設定されています。
参考:NSW Government
https://www.nsw.gov.au/about-nsw/public-holidays
ビクトリア州 ~Victoria~ (VIC)
州都はメルボルン。テニスで有名。
ビクトリア州ではAFL Grand Final Fridayのように、地域の文化を反映した祝日があります。
州独自のスポーツ文化が祝日に表れている例です。
参考:Victorian Government
https://www.vic.gov.au/public-holidays-victoria
クイーンズランド州 ~Queensland~ (QLD)
州都はブリスベン、2032年オリンピックが控えてます。
クイーンズランド州では、祝日の一覧に加えて、地域ごとに異なるShow Holidayがあります。
州内でも地域事情に応じて休日が異なるということでしょうか。
参考:Queensland Government
https://www.qld.gov.au/recreation/travel/holidays
西オーストラリア州 ~Western Australia~ (WA)
州都はパース。
西オーストラリア州は、King’s Birthdayの日程が他州と異なる年があります。
州政府が独自に祝日カレンダーを管理しているためのようです。
参考:Western Australian Government
https://www.wa.gov.au/service/employment/workplace-agreements/public-holidays-western-australia
南オーストラリア州 ~South Australia~ (SA)
州都はこの先注目のアデレード。
南オーストラリア州にはAdelaide Cup DayやProclamation Day holidayなど、地域色の強い祝日がある。
こうした州独自の記念日が、全国共通ではない理由の一つになっている。
参考:SafeWork SA
https://www.safework.sa.gov.au/workers/wages-and-conditions/public-holidays
タスマニア州 ~Tasmania~ (TAS)
州都はホバート。
タスマニア州では、Recreation DayやRoyal Hobart Regattaなど地域由来の祝日が存在する。
州内の歴史や伝統行事が休日制度に組み込まれている。
参考:WorkSafe Tasmania
https://worksafe.tas.gov.au/topics/laws-and-compliance/public-holidays
オーストラリア首都特別地域 ~Australian Capital Territory~ (ACT)
首都キャンベラが所在するACTでは、Canberra Dayのような首都特有の祝日が定められている。
行政機能を持つ地域として、独自の祝日体系が整えられています。
参考:ACT Government
https://www.act.gov.au/our-canberra/public-holidays
北部準州 ~Northern Territory~ (NY)
州都はダーウィン。
北部準州では、Picnic Dayのような地域社会の成り立ちや慣習が祝日に反映されていることが分かります。
参考:NT Government
https://nt.gov.au/employ/public-holidays
参考 ニュージーランド
ニュージーランドでも、国全体の祝日に加え地域ごとのAnniversary Dayが設けられていました。
雇用関連の公的案内でも、地域別の記念日が整理されている。
オーストラリアと同様に、地域の歴史を祝日制度に残している例といえますね。
参考:Employment New Zealand
https://www.employment.govt.nz/leave-and-holidays/public-holidays
まとめ
オーストラリアの州ごとに祝日が違う理由は、各州・各準州が独自に祝日を定めているためです。
その背景には、地域の歴史、文化、産業行事、記念日の違いがありました。
全国共通の祝日だけを見ていると、実際の営業日や労務管理を見誤るおそれがあります。
そのため、オーストラリアでビジネスを行うなら、州別の公式祝日情報を確認することが基本になります。
ニュージーランドでも地域ごとの記念日が残っており、英連邦圏では地域単位の祝日運用が今も実務に根付いていることが分かります。合わせて覚えておきたいですね。
つづく