異星人と人類が共存する世界で描かれる青春物語

–画像は公式サイトより引用–
みなさんは「イソベやん」を知っていますか?
デベ子を幸せにするために未来からやってきた、四次元ポシェットから内緒道具を出すキノコ型のなにか。
昔、単行本を買った時にイソベやんストラップをもらったけどどこにいったかな…。
浅野いにお先生の作品はとてもウィットに富み、ストーリーの本質は人間世界のことを深く考えさせてくれます。
この漫画を読むべき3つの読者層
今時の若者とサブカル好きな中高年世代は読むべきですと言いたいのです。
- 現代社会に違和感や不安を感じている人
SNSや情報過多の現代に生きづらさを感じている人には、小山門出の視点を通して新たな気づきが得られるはずです。 - 青春時代の「モヤモヤ」を共有したい人
将来への不安、友人との関係、家族との確執 – それらに悩む全ての人に寄り添う物語です。
中川凰蘭の言葉が時に突き刺さりますよ。 - 良質なSF作品を求めている人
ただのSFではない。
日常と非日常、個人と社会を繊細に描く新しい物語体験がここにあります。
東京上空の「母艦」と少女たちの物語
突如として東京の空に出現した巨大な宇宙船。
その3年後、高校生の小山門出と中川凰蘭にとって、空に浮かぶUFOはすでに日常の風景となっていました。
彼女たちの日常は少しずつ、でも確実に変化していきます。進学、家族との関係、そして迫り来る戦争の影。
現代を生きる若者たちの姿を、浅野いにお先生の独特かつ繊細なタッチで描き出す青春SF群像劇です。
アニメ映画化で話題沸騰!
2024年、待望のアニメ映画化が実現。
声優陣が豪華です。
主人公・門出を演じるのは、YOASOBIのボーカルこと幾田りらさん。
そして凰蘭役には、ZUTOMAYOとして活躍するあのちゃんが抜擢されました。
そしてなんと、デベ子はあのちびまる子ちゃんのTARAKOさんなんですよね!
なんと音楽もano feat. 幾田りら。
いや豪華すぎるだろ、と。
紅白出てほしいですね。
なぜ今、この作品を読むべきなのか
浅野いにお作品の本作、単なるSF作品ではありません。
現代社会が抱える問題 、SNSによる情報過多、戦争の不安、環境問題…それらを、等身大の若者たちの視点を通して描き出します。
特に読み取るべき重要なシーンは、小山門出とミステリアスな中川凰蘭の関係性。
非日常の中で育まれる彼女たちの日常。
二人の交流を通じて描かれる「他者を理解すること」の難しさと尊さが心に深く響きます。
ちなみに僕の好きな凰蘭の言葉
「足のつかないとこで泳ぐのは蛮行の極み」
彼女がカナヅチなので泳げないだけの言葉ですけど、深読みしすぎるといい感じに解釈できます。ワラ
最後に
私が浅野いにお作品に出会ったのは『ソラニン』でした。
アジカンのソラニンも名曲ですね、よくカラオケで歌ってたな〜。
『デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション』は、『ソラニン』とはまた違いますが傑作だと思います。
現代を生きる私たちへの、優しくも力強いメッセージが詰まっているのです。
以上、おしまい!